そのワクチンほんとに必要ですか? ~ 予防接種問題の最前線 ~

ワクチントーク全国集会 報告 78

予防接種の現状を知り、私たちの命や健康を守るために、今、何が必要なのかを考える全国集会が開催されました。第1部「ワクチンの被害とは?」では、母里啓子さん(元国立公衆衛生院疫学部感染症室長)が「もうワクチンはやめなさい~この60年の感染症とワクチン」について講演、子宮頸がんワクチン被害者の声を聴きました。第2部「ワクチン被害をおこさないために~徹底討論」では、ワクチントーク北海道からの報告がありました。

母里啓子(もり ひろこ)さんが講演

母里さんは、予防接種法が改定された1994年に6万本まで減らすことができたインフルエンザワクチンが、今や5,000万本の出荷があると想定されることを踏まえ、「みなさんが見張っていないと何が起こるかわからない」と参加者に訴えました。子宮頸がんワクチン被害について、高1で接種し、現在23歳になる当事者の父親から接種後、頭痛、しびれ、記憶障害、意識障害などの症状が現われ、25カ所の病院を受診し、入院は29回(延べ420日以上)に及んでいると報告がありました。介助が必要になり、外出時には車いすを使用しているそうです。「国が勧めたから何の疑いもなく接種したのに、副作用に対する迅速な治療を受けることができなかった。なぜ自分が被害を受けているのかをはっきりさせたいと、娘は自分の意志で裁判を起こすことを決意しました」と話されました。

ワクチントーク北海道代表の荻原敏子さんは、日本脳炎ワクチン誤接種の報告、道内各地で学習会が活発に行われていること等を報告しました。(7月9日、日本教育会館にて)

今や、ワクチンは製薬メーカーの世界戦略の道具になり、赤ちゃんから高齢者まで「打たせる」しくみが作り上げられています。9月3日には小児科医、本間真二郎さんの学習会を企画しています。ワクチン問題について、さらに情報を深く共有しましょう。

子ども・教育プロジェクト 奥田 恭子