中学生に向けたデートDV予防教育の早期実現を

デートDV予防教育学習会 報告   ~自分を大切にするために~

 北海道における2015年度のDV相談件数は13,000件を超え過去最多となりました。特にデートDVの相談件数が増加しており、殺人事件に至るなど重大な被害も相次いでいることから、須賀朋子さん(酪農学園大学准教授)を講師に学習会を開催しました。

石狩ブロック福祉・教育プロジェクト主催。
(4月18日、北広島市花ホールにて)

 須賀さんは、「暴力の本質は相手を支配することです。暴力のサイクルには、怒りの蓄積期から爆発期の後、謝り優しくなる偽りのハネムーン期があるため、なかなか相談に結びつかず、深刻な事態に陥ってしまう。デートDVを予防するためには、中学生に向けたお互いを尊重し合う人間関係を学ぶプログラムを実施することが有効です」と話されました。
今後、自治体におけるDVの相談体制の充実やデートDVについての啓発、中学生への予防教育の実現に向けて活動をすすめていきます。

地方議会議員の「厚生年金」加入に反対

    地方議会議員年金制度は、2011年廃止されました。しかし、受給権のある退職議員等には年金支給が全額公費負担により継続され、総務省の試算によると総額は1兆円を超えるとされています。このような中、全国市議会議長会から「地方議会議員の厚生年金加入を求める意見書」の提出が各議会に依頼され、16年第4回定例議会で審議されました。市民ネットワークは、意見書の提出に反対しましたが、札幌・石狩・北広島市で可決されました。
議員特権の復活に反対し、全代理人で全国市議会議長会等に「厚生年金」加入についての要望の撤回を求め、要請書を提出しました。

    全国市議会議長会は、被用者年金制度加入推進会議を設置し、2016年10月、地方議会議員が「厚生年金」に加入できるよう国に対し法整備を求める要望を決定しました。「国民の幅広い政治参加や、地方議会における人材確保の観点から新たな年金制度を整備すべき」としていますが、地方議員が「厚生年金」に加入するとなれば、保険料の半分を税金で負担することとなり、毎年約170億円もの税金が投入されます。税金を使って議員だけが保障を得るという特権的な提案は到底市民からは受け入れられません。厚生年金加入により地方議会議員の候補者が増えるとは考えられず、より政治への不信感が増すばかりです。
そもそも全国市議会議長会が、このような議員に直接関わる問題について、議員への説明もなく議会の総意であるかのような要望を本来行うべきではありません。
議員はそれぞれ国民年金に加入しています。国民年金だけでは生活できないという課題を投げかけるのなら、自らの経済的な身分保障を求める前に、国民全体のセーフティネットとしての年金制度の確立を優先すべきです。

【意見書に関する各議会の対応】

市議会 議会の経過状況
札 幌 市民ネットは反対し、本会議で反対討論したが自民・民進・公明・共産党の賛成多数で可決。
石 狩 市民ネットは反対のため議場を退席し、その後全会一致で可決。
北広島 市民ネットは反対し、本会議で反対討論したが賛成多数で可決。(議長会からの提出依頼は、全会派一致の原則に該当しない)
江 別 所属する会派で市民ネットが反対したため、意見書提出の全会派一致の条件を満たすことができず、提出には至らなかった。

※意見書は、石狩、北広島、江別では全会派一致が原則

 

 

暴力のない社会をめざして

    2001年DV防止法が施行されましたが、15年度、道内でのDV相談件数は1万3千件を超え、過去最多となり、北広島市においても15年度81件と前年度の2倍近くに増えています。また、近年は交際相手からのデートDVが増加しており、若い世代に向けた予防教育が必要と考え、NPO法人DV防止ながさき(長崎市)の視察研修を行いました。

 DV防止ながさきは、02年からDV防止の啓発や被害者支援の活動を始め、04年からは、若い世代の非暴力、対等な男女のあり方を伝えるために、中・高校生、大学生を対象に出前授業「デートDV予防講座」を自治体との協働や企業等からの助成を受け実施しています。理事長の中田慶子さんに同行し、大村市の大村西中学校3年生の授業を参観しました。中田さんは、約200名の生徒を対象にスライドや生徒によるロールプレイを通して、暴力全体やデートDV、対等な関係についてなど約50分間の授業を行いました。デートDVに対する社会の認知度は低く、中学生への予防教育は時期尚早との声もありますが、子どもたちが人間関係で大切なことを学び、自分で生き方を選択していくために必要な知識です。社会から暴力をなくし、子どもが被害者にも加害者にもならないために、中学校からの予防教育や啓発活動が重要です。

 

 

中田慶子さん(DV防止ながさき理事長、元府中・生活者ネット代理人、写真中央)とともに。児童虐待防止の旗も玄関前に立っていました。(出前授業を行った大村西中学校にて)
中田慶子さん(DV防止ながさき理事長、元府中・生活者ネット代理人、写真中央)とともに。児童虐待防止の旗も玄関前に立っていました。(11月1日、出前授業を行った大村西中学校にて)

全国市民政治ネットワーク 全国交流集会2016報告「ワーカーズ・コレクティブがつくる地域福祉」

~共に生きる社会をめざして~

 2年に1度の全国市民政治ネットワークの交流集会が横浜で開催されました。政策フォーラムをはじめ、ピースリングツアーや福祉ツアー、他3分科会で各ネットでの実践など情報共有を行いました。

「ワーカーズ・コレクティブがつくる地域福祉」

理事長の友澤ゆみ子さんとともに

 NPO法人ピッピ・親子サポートネットは、10年前、働いていてもいなくても、子どもにとって公平で安心できる居場所をつくろうと認可保育園づくりから始まり、その後、放課後児童クラブ、小規模保育、高齢者のデイサービスなど次々と6つの拠点、11の事業をつくり出しました。ピッピ保育園は、横浜市青葉区の静かな住宅街の一角にあり、園舎の杉の床板は裸足が気持ちよく、木製の小さな机や椅子も温かで優しい雰囲気です。子どもたちにとって必要なことがあれば、とりあえずつくろうと走りながら考え、阻む制度があれば行政に働きかけ、一つひとつハードルをのり越えてきました。友澤さんは「制度に振り回されるのではなく、自分たちで新しいしくみをつくり、変えていく、それこそが住民参加型福祉の醍醐味」と話されました。

田辺ゆう子、3期目当選!

2015年統一自治体選挙において、北海道知事・道議選、札幌市長・市議選、北広島・江別市議選が行われました。

 選挙戦では、「大事なことは市民が決める」「札幌を生活のまちに」「安心・共生の北海道をつくる」を掲げ、「女性も男性もともに働き暮らせる社会」「持続可能な社会を次世代にバトンタッチ」を主要テーマに政策提案を訴え、4月26日の北広島市議選では複数化を目指し3期目の現職と新人鶴谷さとみ(873票)の2名が当選!北広島念願の2議席を獲得しました。