代理人視察報告 7月9日 京都市

....京都市では、オーバーツーリズムの一つである「ごみ問題」に対し京都が誇る地域力を最大限に生かし、地域・事業者・行政三者が一体となった取り組みを展開しています。三者が立場を超えて議論する「嵐山ごみ課題サミット」を継続的に開催し、「京都方式」と呼ばれる散乱ごみ対策をつくり上げていった過程について説明を受けました。

....取り組みのきっかけは、ごみが散乱した観光地の画像がSNSで拡散されたことでした。サミットには商店街や町内会、学生、鉄道会社、市職員などが参加し、これまでに実現した「京都方式」の主な取り組みは4つです。①学生デザインの多言語ポスターで“ごみは買ったお店で必ず捨てる” というルールを周知 ②買ったお店でごみを捨てた方が市職員お手製のお守りやシールなどをもらえる「ハートバック制度」③テーマソングを流しながら毎日決まった時間に店先を清掃する「クリーンタイム」④メインストリートへの「スマートごみ箱」の設置。スマートごみ箱はソーラーで発電し蓄電、ごみが溜まると自動で約1/5に圧縮、通信機能でごみの蓄積状況が分かるので回収コストが削減できます。現在16ヶ所32基が設置されています。1基250万円と高額なため企業による寄付で成り立っています。
....札幌でも観光客の増加に伴いごみが溢れる状況が見られるので、「京都方式」を参考にごみ問題に取り組みます。

京都市祇園商店街の「スマートごみ箱」