秋元市長が、フジドリームエアラインズ(FDA)の丘珠-静岡間の定期便の通年運航や路線拡大に向け、丘珠空港の滑走路延長を検討する考えを明らかにしたことが6月5日に報道されました。航路直下の住民から不安の声があがっており、市長に対し「ジェット化」及び滑走路延長、増便させないことを市民団体とともに要望しました。
札幌市と北海道は、1996年に丘珠空港のジェット化を断念し、冬期間の安定運航等のため後継プロペラ機対応の高質化整備として、約80億円をかけて滑走路を100m延長しました。さらに、騒音や排気ガス、風雪の防止策として総事業費180億円の緩衝緑地整備事業(2017年度完成予定)を行ってきました。市長が滑走路延長の意向を示したことは、住宅密集地にある丘珠空港のあり方について、これまでの市の方針から大きく逸脱し、住民合意のもとすすめてきたまちづくりを反古にするものです。要望後の意見交換で市長からは「滑走路延長を検討すると発言していない。住民の声は重く受け止めている」と答弁がありました。丘珠空港は積雪量の多さから、冬期間の就航率の向上は困難であり、また、自衛隊と民間との共用空港であることから、日米地位協定のもと、空港設備の拡張は軍事利用にもつながることが懸念されます。今後も、生活環境を悪化させず、丘珠空港の「ジェット化」及び滑走路延長等を行わせないよう市民団体とともに活動をすすめていきます。