区民センター、児童会館などの公共施設は、子どもや高齢者をはじめ多くの市民が利用しており、地域の拠点にもなっています。近年、建物の塗料や建材の他、臭いの強い柔軟仕上げ剤やリンスなど人が持ち込む合成香料によって健康被害を受ける人が多くなっていることから、化学物質過敏症の当事者や市民団体が札幌市に対し公共施設の空気環境に関する要望を行いました。

    人が持ち込む強い香料によって、気分が悪くなる、その場にいられない、気を失うなどの症状が出る人がいることはあまり理解されていません。臭いの強い製品の使用を控えようという意識を持ちづらいのが現状です。国民生活センターでは、柔軟仕上げ剤等の強い香料に対する苦情が増えたことから、業界に要望を出したとのことですが、法的規制がなく、合成香料に苦しむ人の困難は何ら解決されていません。当事者の訴えに、対応した都市局や子ども未来局など4部局は、正しい換気の徹底や香料による健康被害についての職員研修や周知、来館する人への香料自粛についてのお知らせ等を検討すると回答しました。今後も化学物質過敏症の当事者や他団体と連携し、空気環境の問題に取り組んでいきます。

当事者6人もそれぞれ要望書を提出し、意見交換を行いました。 (4月28日、札幌市役所にて)

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