「子どもが一人でも安心して来られる食堂」として始まった「こども食堂」は、現在、全国で約2000カ所、道内では114カ所に広がっています。最近は、子どもから高齢者まで多世代が交流する場所も増えています。一部の人たちの取り組みから地域住民の誰もが理解し関わっていける取り組みへと広げるための集会が開催されました。
基調講演「こども食堂のこれまでと今後」で、近藤博子さん(気まぐれ八百屋だんだん こども食堂 店主)は、野菜販売、寺子屋を経てオープンに至った経過や、こども食堂だけではないつながりをつくるための「こども笑顔ミーティング」の取り組みについて話されました。
パネルディスカッション「地域づくりとしての子どもの居場所」では、湯浅誠さん(社会活動家)は、「地域にあってあたり前の活動になってくるとよい。交流があるから困りごとなどの発見があり、解決につなげる場所になる」と話されました。宮﨑隆志さん(北海道大学大学院教育学研究院)からは、子どもが育つ地域をつくるため、居場所活動を行っている団体、個人のネットワーク化や家族支援の課題、小中学生の放課後の居場所調査など「つきさっぷプロジェクト」の取り組みについて発表がありました。
北広島でも地域の理解とつながりの輪を広げ、子どもの声を活かした居場所づくりをすすめていきます。
(3月3日 、藤女子大学 北16条キャンパスにて)