2019年4月の新聞報道によると「道内で2020年1~3月に米海兵隊の輸送機オスプレイが参加する日米共同訓練を実施」が明らかになりました。冬期間は危険性が高まる上、訓練の拡大が強く懸念されることから、オスプレイの訓練中止を求め、北海道防衛局長及び北海道知事、札幌市長に対し、市民団体とともに要望書を提出しました。
市民ネットワーク北海道は、2014年7月開催の札幌航空ページェントの際、一度オスプレイの飛来を許すと恒常化するとの危機感から反対を表明しました。その後、オスプレイ訓練は、17年8月、米軍三沢基地と北海道大演習場を往復しながら実施。18年は胆振東部地震で中止になったものの、十勝飛行場を拠点として矢臼別・上富良野・北海道大演習場と広域での飛行訓練を計画。そして、今回は積雪寒冷地での運用など、年毎に訓練内容が拡大し、懸念は現実となりました。さらに、沖縄県内外での墜落事故や緊急着陸事故、また沖縄県伊計島の海岸に重さ13㎏の部品が流れ着くなどオスプレイの事故は絶えません。
今回の申し入れで防衛局危機対策室長は「訓練実施は、1月~3月、2週~4週間程度、場所の詳細は未定。日米共同訓練の訓練費用は全て日本が持つ」等と応えました。国は、オスプレイ訓練の全国への拡大を沖縄の負担軽減と称していますが、国民の生命を脅かすことに他ならず、決して認めるわけにはいきません。
丘珠空港は防衛省との共用空港で、日米地位協定に基づく軍事利用拡大が懸念されます。今後も、核も戦争もない平和な社会を次世代に引き継ぐため、活動をすすめていきます。
丘珠空港問題プロジェクト 山田 澄子