食の安心・安全を守るため情報公開の徹底を

札幌市は、札幌市衛生研究所において、食品化学検査として市内で流通している食品を抜き取り、食品添加物、残留農薬、放射性物質等の検査を行っています。福島原発事故後、2011年9月からは、福島県及びその近隣自治体から札幌市中央卸売市場に出荷された流通前の食品の検査を新たに加え、結果を公表しています。13年には中央卸売市場内にゲルマニウム半導体核種分析装置を設置し、放射性物質検査(セシウム134及び137)を継続しています。検査の現状について視察しました。

中央卸売市場は1959年12月、生鮮食料品を安定的に迅速に供給するため開設され、2018年度の取扱量は水産物が79,476t、青果物が251,341tです。視察当日は、茨城県産のキョウナ、ハクサイ、静岡県産のミカン、青森県産のリンゴの検査が行われていました。札幌市の放射性物質検査の品目数は12年度の202品目から18年度は衛生研究所、中央卸売市場合わせて120品目と年々減少しています。しかし、原発解体等における放射性物質の放出が懸念されることから、検査は先細りさせず継続するべきです。また、検査結果はホームページでも確認できますが、広報さっぽろ等を活用し、市民への情報提供を積極的に行うべきです。

代理人 石川 佐和子(札幌市議会議員)

食プロジェクトや生活クラブ消費委員会メンバーで視察。(2月20日)

食品1kgをきざんでゲルマニウム半導体核種分析装置に入れ、測定します。