第16回ワーカーズ・コレクティブ全国会議in埼玉 報告 1月20~22日
全国会議は、社会的連帯経済におけるワーカーズ・コレクティブの価値と使命を確認し実践につなげるために、ワーカーズ・コレクティブの可能性とすべきことについて話し合うことを目的に開催され、オンラインを合わせて約900人が参加しました。
….全体会では藤井敦史さん(立教大学コミュニティ福祉学部教授)が「社会的連帯経済の魅力と市民社会の役割」と題して基調講演。「地域の各団体が抱えている課題をどう有機的に繋げて解決に導いていくのか、団体の規模を拡大するのではなく地域密着型で拠点があることが大事」と話されました。
….2日目の自主企画は「スペインの社会的連帯経済の活動を知ろう!」に参加。バレンシア州連帯経済ネットワークは、化学肥料により痩せてしまった土を健康に戻すため、「大地からテーブルに」を合言葉に市民主導で生ごみのコンポスト事業を展開。その肥料は誰でも自由に持ち帰ることができ、学校などでの菜園で使用するなど環境教育としても役立てられています。
….分科会は「子どもと共に歩み、みんなでつくろうあたたかい社会」に参加。子どもの遊びや学びを支援する活動をしている4団体のお話を聞きました。「学童保育でのおやつを手作りしている。おやつが出来るまでの音や匂いも子どもたちにとって大事」などたくさんの言葉が心に残りました。
….孤立や分断が深刻さを増す地域社会においては、協同し連帯しながら、人とのつながりを生み出し続けているワーカーズのみなさんの活動が今後一層重要であると感じました。