子どもを健康被害から守るため 「集団フッ化物洗口」が始まる前に知ってほしいこと

...札幌市は2022年6月に「札幌市歯科口腔保健推進条例」を制定し、24年2学期中に小学校4校で「集団フッ化物洗口」の3年間のモデル事業を始め、その後、全小学校で実施する予定です。子どもたちを健康被害から守るため、「集団フッ化物洗口」について学び、問題点をともに考える学習会に参加しました。

講師の清水央雄さん(日本フッ素研究会共同代表、歯科医師)は、「フッ化物洗口をした学校では虫歯が激減したと報告されているが、実施していない学校でも同様に虫歯は減っている。フッ化物洗口による虫歯予防の効果はない。斑状歯(歯フッ素症)や急性中毒のほか、様々な深刻な症状が報告されている」と話されました。また、養護教員の方からは、実施している学校の実態など集団で安全に行うことの難しさ等の報告がありました。
代理人からは、北海道での実施状況、北広島市の実施経過やコロナ禍で洗口休止中も虫歯は減り続けていたこと等が報告されました。札幌市については、取り組みの経緯やモデル校4校で6月中に説明会を実施するとの情報から、急遽、6月18日、「集団フッ素洗口」問題を考える市民の会の皆さんとともに、メリットだけではなくリスクについても保護者に説明することなど札幌市長と教育長に対し、要望したことについて報告しました。しかし、4校のうち保護者説明会を実施したのは1校のみで、3校は保護者に説明動画を配信するとのことです。保護者に書面かメールで同意書を配付予定とのことですが、保護者が判断できるよう丁寧な説明を行うべきです。

代理人 米倉 みな子(札幌市議)

講師の清水央雄さん

参加者は約60人(リモート28人)
(7月6日、札幌エルプラザにて)

保護者に対し、丁寧な説明を要望。(6月18日、札幌市教育委員会にて)

札幌市へ要望(6月18日、札幌市保健所にて)