~安全な飲料水を求めて~

当別浄水場・当別ダム見学、開運橋定点調査 報告

当別ダム周辺の環境を守るため毎年調査等を行っています。当別ダムは、全国初の台形CSG工法で建設されて12年が経過。ダム湖内の土砂堆積物など現在の状態、多目的ダムとしての洪水調整、かんがい用水、水道水の供給などの現状について情報収集しました。当別ダム上流部の開運橋の橋脚周辺では、土砂が溜まった中州に樹木が生い茂り当別川の流れを二分していました。第1期創設事業(以下、第1期事業。小樽市、石狩市、当別町へ水道水を供給)の当別浄水場見学では、原水の水質や濁度の変化等を確認しました。また、2025年4月から札幌市西区・手稲区・北区の一部に水道水を供給するための第2期創設事業(建設中)においては、当初計画供給水量の総量は44,000㎥/日としていましたが、第1期事業の余剰分を利用することで、供給水量30,000㎥/日の浄水場を整備していることが明らかになりました。石狩市や当別町では、水道水供給後に水道代が約2倍になったことから、札幌市で水道代の値上げに繋がらないか懸念されます。引き続き注視していきます。

※台形CSG工法:ダムサイトに約20mの厚さで堆積している河床砂礫に水とセメントを加えて混合する工法

ダム・水問題プロジェクト 若松 みつの

7月26日、当別浄水場にて

当別ダムにて

開運橋から当別川を調査

中州によって流れが2分している当別川