~登校拒否・不登校の現在地 パートⅡ~ 不登校の子どもの人権は守られているのか?

2023年度の全国の小中学生の不登校児童生徒数は34万人を超え、北海道内では14,167人(小学校4,554人、中学校9,613人)と増え続けています。文部科学省が対策としてすすめる「COCOLOプラン」やいじめ、子どもの自殺の現状について、昨年に続き、内田良子さん(心理カウンセラー)を講師に講演会を開催しました。

文科省が23年3月に取りまとめた、誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策「COCOLOプラン」では、「学びの多様化学校」(不登校特例校が名称を変更)や校内フリースクール(校内教育支援センター)の設置、学校欠席中に行った学習等の成果の適切な評価の実施など、子どもの学びの場を確保するとしています。
内田さんは「不登校の子どもの早期復帰対策で、どういう形でも学校へ戻したいという考えが前提。学校から離れ、子どもが安心できる場所で文化・芸術等に出会う経験が必要。子どもは自分の言い分を最後まで聞いてほしい。不登校行動は、命を守る非常口、閉ざさないでほしい」と話されました。
学校を休む権利の理解は広がりつつありますが、子どもが望む多様な学びを保障するしくみづくりに向けて取り組んでいきます。

代理人 鶴谷 さとみ(北広島市議)

講師の内田良子さん

11月17日、札幌市教育文化会館にて