「日米軍事同盟から日米軍事一体化へ」 ~『新しい戦前』を憲法と考える~ 怒りをもって、おかしいものは、おかしい!と声をあげ続けよう

戦争への道を許さない!! 12.8 北海道集会 報告

1941年12月8日、日本は真珠湾を攻撃し、アジア・太平洋戦争が始まりました。また、武力によってアジア・太平洋諸国に植民地支配を強い、沖縄や広島、長崎に惨禍をもたらしました。敗戦後79年が経過しましたが、戦争加害者としての責任の清算は未だ終わっていません。このような状況の中、自衛隊とアメリカ軍の日本国内での大規模演習や日米韓の共同訓練などが実施されるなど、日米軍事一体化の懸念がさらに強まっていることから他団体とともに集会を開催しました。

講師の染 裕之さん(フォーラム平和・人権・環境共同代表)は「政府は、防衛力強化に向け、有事に自衛隊や海上保安庁が利用できるように28カ所の空港・港湾を『特定利用空港・港湾』として整備拡充することを決定した。こうした施設は国際法上『民用物』とはみなされず、『軍事施設』として攻撃対象となる危険性があることなどから、日米一体的に進めている安全保障を見直すべき」と指摘されました。また、大事なこととして「過去の歴史から学び、戦争はやりたくないと市民が声をあげ続けること」「市民の声を政策に反映するリベラルな議員を国会に送ること」「SNSを活用した効果的な情報発信を行うこと」と語られました。
日本は、先の大戦で沖縄や広島・長崎を犠牲にするなど凄惨な体験をし、アジア諸国に多大な被害を与えたことから、日本国憲法に「不戦」を誓い、平和主義と国際協調を謳いました。世界的な混乱の収束が見通せない今こそ、日本国憲法の持つ平和理念を世界に広め、対話による平和外交をすすめていくべきです。
軍拡による「戦争する国」づくりを止めるとともに、改憲を許してはならないことを再確認しました。

代理人 石川 さわ子(北海道議)

講師の染 裕之さん(12月6日、かでる2.7にて)