道東の野犬の現状と動物福祉について

視察調査 報告(釧路総合振興局、釧路市、釧路町、浜中町、厚岸町)

道東地域では、野犬による被害が年々深刻さを増し、地域住民の生活に影響を及ぼしています。住民への威嚇や追いかけ、酪農家が飼養する家畜への襲撃被害も起きています。野犬を減らすための対策として、行政による飼い犬の避妊去勢とけい留の指導や、野犬の捕獲が行われています。しかし、100頭以上の野犬が生息する釧路総合振興局での保管可能頭数が6頭しかありません。釧路市、釧路町、浜中町、厚岸町と広域での野犬の捕獲状況や捕獲後の保管場所の現状を4人の代理人とともに視察し、行政と地域ボランティア等との意見交換会に参加しました。
野犬の保管可能頭数を増やすとともに不妊手術・移動制限を行うことで繁殖を減らし、最低限の動物福祉が満たされることを目指し、行政とボランティア等が協力して活動を行えるよう北海道に対応を求めていきます。

(運営委員 浜塚 紋子)

野犬や放浪犬、飼育困難となった犬の引き取りをしている釧路保健所にて(11月17日、釧路市)

NPOドッグレスキューしおんの会(11月18日、浜中町にて)

野犬保護について行政と地域ボランティアのみなさんとの意見交換に参加。(11月18日、厚岸町役場にて)