北海道子どもの虐待防止フォーラム 参加報告 3月8日
…北海道には児童相談所が道立、札幌市立併せて10か所あります。道の児相に寄せられる虐待相談件数はここ数年4,000件前後となっており、心理的虐待が60%を占めています。支援の必要な家庭を早期に支援につなげ、虐待の未然防止が喫緊の課題となっていることから、北海道子どもの虐待防止協会主催の「専門職のための子ども虐待に関する研修」にオンラインで参加しました。
…北海道中央児童相談所の報告によると、虐待相談の対応は、90%以上が保護者に助言指導やカウンセリングなどを行う「面接指導」であり、虐待を受けた子どもが施設入所や里親への委託となっているのは、わずか3%です。2022年の改正児童福祉法により、早い段階で家庭の困難を把握・支援するため「こども家庭センター」の設置が市町村に努力義務化されましたが、道内のセンター設置率は31.8%と都道府県の中で最も低い状況です。
…基調講演では、講師の山口有紗さん(小児科専門医、子どものこころ専門医)は、「子ども時代に最も必要なことは、安全で、安定したあたたかい関係性と環境であり、これを土台に子どもの生涯にわたるウェルビーイングがつながっていく」「言葉にできない子どものしんどさに気づき、声のかけ方をおとなが学ぶ」「トラウマに気づき、理解し、再体験を防ぐ」「子どもがもっている力を支える」「ケアする人のケアも大切」など子どもがありのままに生きるための、おとなや社会の対応等について話されました。
…児童虐待を未然に防止し、子どもの権利を守るため、自治体が子どもや保護者にかかわる関係機関や地域資源と連携し、継続的支援により家庭を支えていけるよう提案していきます。
※ウェルビーイング:こころもからだも周囲との関係や社会的にもちょうどよく満たされ心地よい状態であること
代理人 石川 さわ子(北海道議会議員)
