ヒロシマ平和行動 報告 呉の過去と現在から 未来を考える

8月5~7日

   戦争体験者や被爆者の高齢化が進む中、次の世代に記憶をつなぎ、核も戦争もない平和な社会を地域から築くため、ヒロシマ平和行動に参加しました。

「広島から呉の戦跡と基地を巡るスタディツアー2016」では「広島が原爆の『被害』の象徴とするならば、宇品は港から兵士や軍需物資がアジア・太平洋の各地へ送り出されていったという広島の『加害』を象徴する場所」とガイドの方から説明があり、広島湾の島々にある旧日本軍弾薬庫(現在米軍が使用)などの軍事施設を船上から見ることができました。「呉市には、海上自衛隊の主要基地があり護衛艦、潜水艦、練習・訓練艦など42隻が配備されている。海上自衛隊が観光事業の柱となり、教育現場では育鵬社の教科書が導入され、学校給食に『海軍カレー』が加わり、(戦艦)大和ミュージアム見学は、小学校の必修授業となっているなど、戦争の史実が誇るべくストーリーに置き換えられている」という実態を聞き、未来を担う子どもたちと一緒に平和を守り続ける活動に取り組むことの重要性を改めて実感しました。

代理人 鶴谷 聡美(北広島市)

2016年5月、アメリカのオバマ大統領が広島を訪れました。「核なき世界をめざす」の演説に、被爆者からは「謝罪なき慰霊は意味なし」と厳しい声が挙がりました。原発も核兵器もない平和な世界を願い語り継いでいきます。(8月6日、平和記念公園にて)