東京電力福島第一原発事故から5年半が経ちますが、事故の収束はなく、福島県では未だ約9万人が避難を余儀なくされています。政府は、「もんじゅ廃炉」の方向としながらも核燃料サイクル政策は堅持する方針を示しました。このように、原発再稼働への動きが推し進められていることから、泊原発再稼働阻止に向け全国から多くの市民や団体が集まりました。
・10月8日、札幌で開催された「さようなら原発北海道集会」で、鎌田慧さん(ルポライター)は「原発推進の根拠は福島原発事故ですべて失われ、再稼働を進める根拠は“企業のカネ儲け”だけ」と話しました。上田文雄さん(前札幌市長)は、再稼働を止めるために市民の団結を呼びかけました。3.11後、福島県伊達市から札幌市に避難した宍戸隆子さんは「もしも泊原発が爆発したら、札幌に放射能が降り注ぎます。再稼働を止めてください」と、また、クマール・スンダラムさん(核軍縮平和連合)は、日本とインドの原子力協定阻止を訴えました。
・9日、泊原発再稼働阻止現地集会が、冷たい雨と強風の中、対岸に泊原発をみる岩内で250名の参加で開催されました。アイヌ民族石井ポンぺさんの大地への祈りと各地からの発言の後、泊原発再稼働反対と国内の全原発を停止し廃炉を求める集会宣言を採択しました。泊原発の事故を想定した風船を飛ばし、デモパレードを行いました。
代理人 干場 芳子(江別市)