近年、予防接種の数が増え続け、ワクチン被害は深刻な状況になっています。子宮頸がん被害者救済や日本脳炎ワクチンの区域指定再開、保護者の選択権が保障されていることを広く市民に知らせ、ワクチン被害を起こさないため、小児科医の山田真さん(八王子中央診療所所長)を講師に講演会を開催しました。
山田さんは、「医者になった50年程前は、治療に注射を多用していましたが、大腿四頭筋等の筋拘縮症が続発し、反対運動などもあり、子どもへの注射は極めて少なくなりました。ところが、予防接種の数はすごい勢いで増え続けているのが現状です。子どもを泣かせない小児科医を目指し、予防接種や医療について迷ったり悩んだりする毎日ですから、保護者も迷ったり悩んだりするのは当然です。東日本大震災以降、国や自治体は都合の悪い情報を隠しているということが、みなさんもわかったと思います。因果関係は不明として、副作用による被害は隠蔽されていますし、情報も操作されています。予防接種を受けない人は
非難される世の中になっています。予防接種は自分で選んでいいんだよという医者は絶滅危惧種です。ウイルスや細菌は、本来は私たちの体の一部分であり、一緒に生きていく仲間だという捉え方をして、どう対処していくかという時代になったのですから、予防接種も見直されるべきだと思うのですが、議論されていないのは残念なことです。市民が運動をつくっていくことが重要です」と話されました。
市民ネットワークは、子どもの最善の利益を尊重して、予防接種を受ける、受けないの判断を保護者が安心してできるようにこれからも情報を発信していきます。
ワクチントーク北海道 2018北海道集会 報告
子ども・教育プロジェクト 奥田 恭子