どうなる公教育? - 教育環境をとらえなおす –

不登校の視点から見てみると…

2016年に教育機会確保法が成立したものの、小・中学校における不登校児童生徒数は増加し続けています。不登校はどの子にもおこりうる学校問題です。また、登校拒否にいたるいじめや人権侵害は学校で起きています。内田良子さん(子ども相談室「モモの部屋」心理カウンセラー)を講師に学習会を開催しました。

内田さんは「登校圧力は、法律施行後も変わりなく続いています。また、18歳以下の自殺は、学校の休み明けに多い傾向が明らかになっています。しかも日本全体の自殺死亡率は減少しているにも関わらず、中学生の自殺死亡率は年々上昇しています。さらに、不登校の子どもへ抗うつ剤や睡眠薬等の投薬が常態化されており、服用の正当性や副作用が問題になっています。誰でもいつでも休むことができることを保障することが大事です。」と話されました。
子どもの命を守るために、教育機会確保法第3条の1「すべての児童生徒が豊かな学校生活を送り、安心して教育を受けられるよう、学校における環境の確保が図られるようにすること」が教育現場に周知徹底されるよう、文科省のみならず、教育委員会に働きかけていきましょう。

子ども・教育プロジェクト 奥田 恭子

11月23日、江別市民会館にて