丘珠空港の滑走路延長、増便に異議あり!

1996年に北海道と札幌市が丘珠空港のジェット化を断念、その際、札幌市は住民説明会で「滑走路延長は100mとし全長1500m」「運行便数は2倍(44便)程度と想定」など5項目を空港整備の基本的な考え方(地元案)として示しています。しかし、2022年6月、滑走路の300m延長と運行便数70便程度を想定する「丘珠空港の将来像(案)」を公表し、秋までに国に要望するとしている事は、地元案を反故にすることに他ならず問題です。

丘珠空港問題プロジェクトは、増便問題などが浮上するたびに、札幌市と地域住民との合意である5項目の堅持を求めてきました。しかし、「丘珠空港の将来像(案)」は、総事業費が250~350億円、10年後を目途に滑走路を1800mに延長するものです。リージョナルジェット機(50~100席程度の小型ジェット機)を冬場も飛行できるようにし、道外の地方都市10路線と結び、年間旅客数を現在の16万人から100万人に見込んでいます。また、延長は180億円かけて整備してきた丘珠空港緑地を壊して行うもので、まったくの税金の無駄遣いです。今でも航路直下では、夏場は窓も開けられない状況であり、部品落下の事故もおきています。生活環境のさらなる悪化が懸念されることから、他団体と連携し6月から7月に市民集会を開催し、情報を共有し問題点を話し合っていきます。

丘珠空港問題プロジェクト 山田 澄子

6月13日、太平地区会館で行った市民集会