「核のゴミ」の適地はない!

幌延サマーキャンプ報告 7月29~30日

市民ネットワークは、2009年から実行委員として幌延サマーキャンプを開催しています。2019年、幌延深地層研究計画の「9年間期間延長」を知事が容認したことから、延長撤回を求める団体署名を生活クラブ運動グループ等とともに提出するなど運動をすすめてきました。サマーキャンプは4年ぶりの開催となり、幌延町長へ要望書を提出しました。また、文献調査が行われている寿都町からの参加もありました。

私たちは、1984年から一貫して施設建設に反対し、深地層研究センターの即時閉鎖や研究の即時中止を多くの市民とともに求めてきました。2023年2月、日本原子力研究開発機構は「幌延国際共同プロジェクト」として、イギリスやルーマニアなどの研究機関の参加を決めました。また、4月に放射性物質の最終処分実施主体であるNUMO(原子力発電環境整備機構)の参加を決めたことは、三者協定に違反するものです。今回幌延町長に対して「幌延国際共同プロジェクトに NUMO の参画を中止すること」「幌延深地層研究を終了し、速やかに施設解体・埋め戻しを行うこと、またそのための工程表を公表すること」を原子力機構に要請するよう強く求めました。
寿都町、神恵内村での「核のゴミ」最終処分場建設に向けた文献調査結果は、今秋出される予定ですが、危険な「核のゴミ」の地層処分については、日本のように巨大プレートが複数ある地震国で、なおかつ地下水の豊富な国では、どこにも適地はありません。
子どもたちに核も原発もない社会を引き継ぐため、今後も「核のゴミ」を持ち込ませない運動を粘り強くすすめていきましょう。

運営委員 品川 千賀子

7月29日、生活クラブ運動グループで幌延町長へ申し入れ