登校拒否・不登校の現在地 ~アフターコロナでさらに迷走する不登校対策~

少子化が進み、児童・生徒の数は激減していますが、不登校の児童・生徒数は年々増え続けています。子どもにとって学校は安心できる場所ではないのか、子どもを追い詰めているものは何なのか、子ども相談室「モモの部屋」、心理カウンセラーの内田良子さんを講師に講演会を開催しました。

//..内田さんは「学校信仰は根強い。子どもが不登校になると、進学や就職に影響して将来幸せに暮らせないと思い込んでいる親は何とかして学校に行かせようとする。学校側も子どもが戻ってくればそれでいいと思っているので登校支援(登校圧力)を行う。いじめや教師からの厳しい指導により、学校に行きたくても行けない子どもたちは居場所を失い体調を崩し精神的に参ってしまう。受診すると発達障害と誤診されて投薬や治療の対象とされる」また、「子どもの自死が増えるのは新学期が始まる時や大型連休明けで、子どもは親に『学校を休んでいい』と言ってほしい。学校よりいのちが大事、真っ黒になった心の内側を照らす光が必要だ」と話されました。
子どもが学校を休む権利を保障し、安心して過ごすことができる環境で自分にあった生き方や学び方を選べるよう支援していくことが重要です。

代理人 米倉 みな子(札幌市議会議員)

 

講師の内田良子さん(11月5日、北海道教育会館にて)