「核ゴミ」地層処分の適地はない

25回目の幌延サマーキャンプ 報告 7月27~28日

...市民ネットワークは、2009年から実行委員として幌延サマーキャンプを開催しています。今年も生活クラブ運動グループで幌延町長へ要望書を提出しました。「2024ほろのべ 核のゴミを考える全国交流会」では、幌延の現状報告やシンポジウム、意見交換などが行われました。

私たちは1984年に核廃棄物処分施設誘致問題が浮上して以来、一貫して幌延深地層研究に反対し活動してきました。2019年に原子力研究開発機構から提案された「研究期間9年間の延長」を幌延町や北海道が容認したこと、23年4月に放射性物質の最終処分実施主体である原子力発電環境整備機構(NUMO)が「幌延国際共同プロジェクト」に参画したこと、また研究終了については「地層処分の技術基盤の整備が完了すれば地下施設を埋め戻す」としているものの、明確な時期が示されていないことなどの問題について、このまま幌延が核のゴミの最終処分場につながるのではないかとの強い危機感を持って活動しています。10月には全国の約300名の地学専門家等が「地層処分の適地はない」との声明を出しており、地層処分の抜本的見直しが求められています。
幌延町長に対し、幌延深地層研究の終了時期を示し、埋め戻しの工程表を明らかにするよう日本原子力開発機構に求めること、幌延国際共同プロジェクトにNUMOが参加するのを中止させることなどを求める要望書を提出しました。町長は「研究終了後は埋め戻す約束である」「NUMOの参画は三者協定に違反していない」としていますが、地層処分ありきで進められている幌延深地層研究計画は、速やかに終了させるべきです。
幌延町に「核のゴミ」を持ち込ませることがないよう粘り強く運動をすすめていきましょう。

運営委員 品川 千賀子

7月27日、幌延町長に要望書を提出。