遺伝子組み換えナタネの交雑防止を

GMナタネ調査 報告 5月23日 

日本各地で、海外から輸入された遺伝子組み換え(以下、GM)ナタネの種子がこぼれ落ちるなどして自生しています。自生は、輸入港や輸送道路だけでなく、住宅地でも確認されています。北海道においても、2020年調査で小樽港第二埠頭においてGMナタネが自生していることが判明しています。生活クラブが主催した2025年調査に参加しました。

小樽港では輸入ナタネは搬入されていないことから、小麦やトウモロコシなどに混入し、輸送時などにこぼれ落ちて自生したと考えられています。同行した小樽市港湾室港湾業務課の職員に調査の趣旨を説明し、簡易検査結果を一緒に確認しました。埠頭近辺で採取した4検体のナタネのうち2検体から除草剤耐性の陽性反応があり、GMナタネであることが判明しました。参加された天笠啓介さん(環境ジャーナリスト)は「今年のGMナタネの自生は全国的に異常に多い」と話されていました。GMナタネが風媒や虫媒によって交雑し、在来ナタネやアブラナ科の野菜など広範囲に汚染が広がることが危惧されます。
北海道の生物多様性や農産物を守るため、国や道と情報共有するとともに、引き続き、GMナタネによる汚染を防止するための対策を求めていきます。

代理人 石川 さわ子(北海道議)

小樽港第二埠頭に自生していたナタネを調査

採取した4検体のナタネのうち、2検体から除草剤耐性の陽性反応がありました。

陽性反応があった2検体のうち、1検体はグリホサート耐性、バスタ耐性の両方の陽性反応があり、天笠啓介さんとともに確認しました。