チーム有機給食 安平町視察 報告 9月10日
...生活クラブ運動グループでは、北海道での有機農業の拡がりをめざすとともに、有機給食の取り組みを通して子育て世帯に食育を拡げるため「チーム有機給食」を立ち上げ、活動しています。有機野菜を使用した学校給食に取り組んでいる安平町を訪問し、北海道有機農業協同組合.組合長の小路健男(しょうじ たけお)さん、安平町教育委員会の上岡敦さんに有機給食を取り入れた経緯や今後の課題などのお話を伺いました。
…安平町では、第2期北海道有機農業推進計画(2013年3月策定)をきっかけに、学校給食へ有機農産物を導入しました。学校給食センターでは認定こども園、小学校、中学校、高校に現在約1,000食を提供し、年々有機野菜の使用品目数や数量が増え、22年では合計17種1,358kgです。小路さんを含め11軒の農家が有機農業に取り組み、その内9軒は新規就農者です。しかし、有機JAS認証取得面積は安平町全体の耕地面積の1%にも満たず、「新規就農者の獲得だけではなく、慣行農業から有機農業に転換する農家を増やし、持続可能な農業に転換していきたい」とのことです。安平町は23年4月、国の「みどりの食料システム戦略」に基づき、有機農業の生産から消費まで一貫して取り組む町として、北海道で初めてオーガニックビレッジ宣言を行いました。一方、収量向上や生産技術の導入などの生産面と、有機野菜が慣行栽培と比較して価格が高いことへの消費者の理解や販路の確保など消費面の課題があるとのことです。有機農業が拡がるよう、こうした課題を共有し今後も活動をすすめます。
代理人 石川 さわ子(北海道議会議員)

小路健男さんから8名でお話を伺いました。(北海道有機農業協同組合 組合長)