…北海道電力泊原発3号機について、原子力規制委員会は、2025年7月30日、再稼働の前提となる安全審査を終え正式合格としました。北電は、現在、泊原発の安全対策等に関する説明会を道内29市町村で開催しています。知事は泊原発の再稼働については、道議会や関係自治体、道民の声を踏まえて総合的に判断するとしています。原子力災害避難計画や原発敷地内の活断層、さらに原発による放射性物質による健康被害の問題点を共有し、「泊原発再稼働 いらない!」の声をともにあげていくため「連続学習会」を開催しました。
2⃣ 泊原発の敷地内に活断層?! 危険な泊原発
…講師の小野有五さん(北海道大学名誉教授)は北電が調査し、規制委員会が容認した泊原発の審査結果の問題点を指摘されました。地震性隆起については「積丹半島の西海岸には継続して地震隆起してきた地形があることから、その近くにあるはずの海底活断層の調査は音波探査だけではなく、変動地形学の手法で見直すべき」、断層については「泊原発2号機の直下を通るF4断層の審査では断層露頭の調査をせず、標高、位置の異なる地点の地層と対比して、活断層ではないと否定した」、火山については「非火山性の部分だけを見て、恣意的な調査を繰り返し火山性を否定した」などです。
…規制委員会は、学術誌『活断層研究』に掲載された小野先生等が書かれた原発の敷地の活断層について学会で査読を受けた学術論文を無視しており問題です。小野先生は「北電の調査は間違っていることは明らかです。審査をやり直すべき」と力強く語られました。
代理人 石川 さわ子(北海道議会議員)

講師の小野有五さん

9月26日、札幌エルプラザにて