…北海道電力泊原発3号機について、原子力規制委員会は、2025年7月30日、再稼働の前提となる安全審査を終え正式合格としました。北電は、現在、泊原発の安全対策等に関する説明会を道内29市町村で開催しています。知事は泊原発の再稼働については、道議会や関係自治体、道民の声を踏まえて総合的に判断するとしています。原子力災害避難計画や原発敷地内の活断層、さらに原発による放射性物質による健康被害の問題点を共有し、「泊原発再稼働 いらない!」の声をともにあげていくため「連続学習会」を開催しました。
3⃣ 原発と放射性物質による健康被害
…講師の西尾正道さん(北海道がんセンター名誉院長)は、長年放射線によるがん治療を実践してきた立場から「がんは生活習慣病ではなく生活環境病である」とし、大気圏内核実験が始まった頃から小児がんが増えたことや放射性セシウム、トリチウムの体内動態など、ガラスバッジなどでは測定できない内部被ばくの影響について指摘。また、原発を動かせば事故が起きていなくてもトリチウムが排出されることに触れ、「原発を動かすために内部被ばくを過小評価することは許されない。広く知らされず、伏せられたままの情報がたくさんある。知ることから始めなければならない」と話されました。
…原発事故に至らずとも、被ばく労働やトリチウム汚染、温排水汚染の問題は看過できません。泊原発は動かすべきではないと再確認しました。
代理人 佐々木 ゆりか(北広島市議会議員)

講師の西尾正道さん(10月3日、札幌エルプラザにて)