日本における女性に対する差別は未だ根強く、男女平等ランキングは世界144ヵ国中114位で、性暴力被害女性に対するバッシングはその象徴です。DV等暴力の根絶に向けた官民連携の法整備や被害者支援システムについて議論するシンポジウムに参加しました。

ローザ・ローガーさん(欧州評議会委員、ヨーロッパ・シェルター・ネットワーク理事長)を講師に、「欧州評議会『女性に対する暴力及びドメスティック・バイオレンス防止条約』(イスタンブール条約)と欧州における女性シェルター」と題した基調講演がありました。シンポジウムでは、官民連携によるDV等暴力被害者支援体制づくりに関する、シンガポール及び北海道の現状を学びました。
分科会「DV被害者支援基礎講座」では、嶋田恵さん(駆け込みシェルターとかち)が、医療、教育、福祉の手続きの際に深刻な事情を何度も説明する負担の大きさを訴えたことにより、窓口一本化が実現した官民連携の経緯について話されました。ワークショップ「災害対策どうする?」では、災害避難所に行けない被害者の支援の必要性を共有しました。女性や子どもに対する暴力のない社会を実現するために、包括的な「性暴力禁止法」の制定等を求める大会アピールが採択され、今後、国に対し同法の制定を求める意見書提出などに向けて活動していきます。(11月14日、かでる2.7にて)