本当に必要?!町内会に関する条例

札幌市は、5月、町内会に関する条例検討委員会の提言書をもとに「(仮称)札幌市町内会に関する条例」素案をまとめました。町内会の加入率の低下、役員の高齢化や担い手不足が課題として、町内会加入の促進を図ろうとするもので、町内会・事業者の役割、市の責務を定めています。

しかし、本来、町内会は自主組織であり、加入促進を条例で規定することはなじみません。加入を努力規定としていますが、その後強制や監視につながることが懸念されます。すでに札幌市には、「自治基本条例」や「市民まちづくり活動促進条例」があり、まちづくりへの市民参加を保障しており、町内会に特化した条例は必要ありません。既にある条例を活かすべきです。

今後、条例素案についてパブリックコメントが実施される予定です。市民自治の視点からパブコメに声をあげていきましょう。

組織部会 佐藤 典子