放射能汚染「PCB廃棄物」 北海道への受け入れ撤回を!

国(環境省)が、福島第1原発事故によって放射能に汚染されたPCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物を室蘭市内の中間貯蔵・環境安全事業会社(JESCO)北海道事業所での処理計画を進めていることから、11月、持ち込み拒否を行うよう知事及び室蘭市長等へ緊急要望を行いました。また、12月1日、環境省に対し、汚染されたPCB廃棄物を北海道に持ち込まないよう強く求めました。

国は、福島県汚染廃棄物対策地域からのPCB廃棄物を「放射性物質汚染対処特措法」に基づき処分することを明らかにしました。PCB廃棄物に関する法律にはPCB廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法があり、PCB処分に伴い発生するダイオキシン類についてはダイオキシン類対策特別措置法があります。それにも関わらず、8,000㏃/kg以下の放射能汚染ゴミを通常のゴミ扱いできるとする「放射性物質汚染対処特措法」の適用は、法の乱用であり、放射性物質の拡散政策に他なりません。放射性物質の規制法は未整備のまま、放射能汚染ゴミが道内の広範囲に持ち込まれることが強く危惧されます。放射能汚染PCB廃棄物の室蘭搬入計画は重大な問題であり、現地の皆さんととともに受入反対の声をあげる中、12月10日の室蘭市長に続き、14日、知事が受け入れ表明を行ったことは、道民無視であり断じて認めるわけにはいきません。即時、受け入れを撤回すべきです。
放射能汚染から人と環境を守るため、放射能汚染PCB廃棄物について「道内への持ち込みNO!」の声をあげ、現地の皆さんと連帯しながら活動をすすめましょう。

共同代表 佐藤 典子

11月22日、北海道庁にて