学習会報告

ひとり親世帯、生活保護世帯、児童養護施設の子どもたちを主な対象に学びの機会格差問題解決に取り組む認定NPO法人Kacotam(カコタム)理事長 高橋勇造さんを講師に迎え、コロナ禍での学習支援について学習会を開催しました。

カコタムが、一斉休校期間中に行ったアンケートでは、保護者の仕事について、「休校中も仕事の量が変わらなかった」「増えた」をあわせて7割、2割は「減った」「解雇」と回答しています。不安に思った事では、子どもの学習面が9割、生活面が6割でした。また、子どもの7割が学習面で困ったと回答しており、学校からの課題は子どもだけで取り組むのが難しく、「保護者が一緒に勉強する時間をとることが厳しい」「学校に行かない生活で課題に取り組めない」などの声があり、カコタムでは「LINE学習相談」「オンライン自習室」などの取り組みを開始しました。普段の活動地域以外からの子どもの参加、遠隔地からのボランティア実践などもありました。部活もできなく友達に会うこともできずストレスを募らせ、昼夜逆転し生活のリズムが乱れていた子どもたちに、午前中にオンラインで行う「おはようトーク」などにも取り組みました。また、他団体と連携し、学習支援場所でお弁当やサンドイッチの提供も行いました。
どのような社会状況においても子どもを見守り、つながりの維持や支援が届くようなしくみの拡充が必要です。

9月19日、市民ホール会議室にて